アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

マークアップリンク
トップ
私の建築手法
隈 研吾 - キノコと建築
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986

2010 東西アスファルト事業協同組合講演会

キノコと建築

隈 研吾KENGO KUMA


«前のページへ最初のページへ次のページへ»
梼原・木橘ミュージアム/まちの駅「ゆすはら」
組立図/仕口部分解アイソメトリック。

組立図/仕口部分解アイソメトリック。

その原理をさらに、もう少し大きい構造物にしたのが、「梼原・木橋ミュージアム(2010年)」です。厳密に言えば、システムは「Chidori」の時のものとは異なりますが、小さなエレメントを集めていき、粒っぽさを残しながら全体を構成していくというやり方は同じです。道路によって分断されていたふたつの公共施設を結ぶ木の橋は、美術館としても使用するというのが、このプロジェクトの基本的な考え方です。橋のたもとには、アーティスト・イン・レジデンスが可能な宿泊空間があり、ここにアーティストが滞在して、作品を制作し、できたものを橋の中に展示します。

同じ時期に、梼原で「まちの駅『ゆすはら』(2010年)」という15室の宿泊室からなる小さなホテルと、地場産品を販売するマーケットとの複合施設をつくりました。梼原は、坂本龍馬が土佐を脱落して愛媛に抜ける時に通った街道沿いの町ですが、旅人用の休憩施設である「茶堂」と呼ばれる茅葺き建築が今も13棟残っています。茶堂の茅葺きは、梼原のホスピタリティ精神の象徴でもあるので、そこから建築のヒントを得ました。街道に面した壁面の外装材に茅を使用し、粒感を残すために2000×980ミリのユニットを重ねています。日本の法規では、3階建て以上のホテルの外装材には不燃材を使用せよという要求があるため、ここではそれぞれの茅ユニットを建具扱いとすることでこの要求をクリアしました。茅のユニットそれぞれに回転軸が通っており、開閉して外気を採り入れることができます。

「CGプロソミュージアム・リサーチセンター」一階ガレリア見上げ。

「CGプロソミュージアム・リサーチセンター」一階ガレリア見上げ。

右:床と格子はT字金物で回定されている。/ 左:エントランスポーチとアプローチ。

右:床と格子はT字金物で回定されている。/ 左:エントランスポーチとアプローチ。

ユニット組み立て。それぞれのユニットはケヤキのやとい村で連結される。

ユニット組み立て。それぞれのユニットはケヤキのやとい村で連結される。

ジョイント部。

ジョイント部。

組み合わせで同定されている。

組み合わせで同定されている。

東側より見る。歯科に関連した展示物を置く博物館と研究所。建物高さは10メートル。

東側より見る。歯科に関連した展示物を置く博物館と研究所。建物高さは10メートル。

「GCプロソミュージアム・リサーチセンター」ガレリア部分断面詳細 立体グリッドは、ガレリアの屋根荷重を支えている。

「GCプロソミュージアム・リサーチセンター」ガレリア部分断面詳細 グリッドは、ガレリアの屋根荷重を支えている。

「梼原・木橋ミュージアム」平面 500

「梼原・木橋ミュージアム」平面

「梼原・木橋ミュージアム」北側より見る。ブリッジの長さは約47メートル。

「梼原・木橋ミュージアム」北側より見る。ブリッジの長さは約47メートル。

刎橋構造。

刎橋構造。

断面

断面

「まちの駅『ゆすはら』」茅ユニット断面詳細

「まちの駅『ゆすはら』」茅ユニット断面詳細

龍馬脱藩の街道沿いに建つ茶堂。

龍馬脱藩の街道沿いに建つ茶堂。

「まちの駅『ゆすはら』」東側ファザードの茅。

「まちの駅『ゆすはら』」東側ファザードの茅。

«前のページへ最初のページへ次のページへ»