アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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出江 寛 - 伝統美を現代建築に
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東西アスファルト事業協同組合講演会

伝統美を現代建築に

出江 寛HIROSHI IZUE


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正しい建築と面白い建築
正しい建築と面白い建築
正しい建築と面白い建築

魅力とは何でしょう。魅力的な女性でありたいとか、魅力的な男性でありたいという、この魅力とはいったい何でしょう。また魅力的な建築とはどういうものでしょう。魅力の魅は「鬼」という字を書きます。とすると魅力とは鬼の部分が魅力ということになります。

昔、SDで『正しい建築と面白い建築』というテーマの論文募集がありました。私はテレビの「遠山の金さん」を写真に撮って文字とダブらせて、論文につけておくりました。「正しい建築とは、この裃の部分だろう。面白い建築とは刺青の部分です」という内容の文章でしたが、佳作にしかなりませんでした。審査員が裃の部分に属していらっしゃるかたいばかりの方だったのでしょうか?

いまだにもう何十年も続いている一時間番組ですが、北町奉行としての遠山左衛門尉が登場するのは、最後の一分間だけです。一時間番組のほとんどは、「遊び人の金」でもたせているわけです。逆にいうと、一分しかもたないのが「裃の金さん」ということです。

建築も同じだと思います。官僚主義になっていくと、この「清く正しく明るく美しく」ばっかりで面白くない街ができてしまう。遊びも大事なことです。公共建築物、住宅、店舗、オフィス、それぞれ役割によって遊び(刺青)と裃のパーセンテージを変えて入れていけばいいのです。

役所なら、遊びの部分を30パーセントぐらいに抑えて、新地のバーなら70パーセントぐらいまで盛り込むというように、遊びをどううま建築の中、都市計画の中につくっていくかが大事なことです。

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