アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

マークアップリンク
トップ
私の建築手法
妹島 和世 - 自作について
再春館製薬女子寮
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986

東西アスファルト事業協同組合講演会

自作について

妹島 和世KAZUYO SEJIMA


«前のページへ最初のページへ次のページへ»
再春館製薬女子寮
再春館製薬女子寮
再春館製薬女子寮
リビングスペース
リビングスペース
半透明部分は飛散防止フィルム貼り
半透明部分は飛散防止フィルム貼り

この女子寮に際しては、どういう部屋をつくったらいいのかということ自体が、クライアントにも私たちにもわからず、研修所のようなものやワンルームマンションのようなものなど、いろいろなタイプのプランをつくって話し合ってきました。クライアントが求めている「共同生活をすること自体が研修にもなって、寮でもある」という複雑なリクエストで、最終的にはなんとかそれらしいものに決まりました。

四人部屋のベッドルームが並んでいて、その上がいくつかの部屋になっています。私が考えたことは、八十人が一年間共同生活しなければならないなら、そのひとりひとりが自分の好きなように空間を組み立てて生活していけるようにすることでした。ベッドルームが小さくても、そのほかのスペースを個人が好きなように組み立てて生活できるようなプランをつくろうとしました。

その組み立て方がそのまま外観としても表れるようなつくり方をしています。大きなワンルームの両サイドにベッドルームが並んでいます。構造のコアであり、設備のコアとなっている五本の塔の回りにいろいろなサイズのテープルが置いてあって、それを好きなように動かして共同でいようと思えばいられるし、一人になりたければ、どこかに動いて自分のスペースを確保できるようにそれぞれが使えるつくりになっています。

外側ですが、女子寮ということでまる見えだと問題があるので、見られては困る場所に半透明フィルムを貼ってあります。外のような場をつくりたいとも思ったので、部屋から風呂場にいったり、部屋から打ち合わせコーナーにいったり、人の部屋を訪ねたりなど、その関係が一度外に出て、またどこかの部屋なり家にいく感じをイメージして大きなトップライトを切ったり、外の景色をそのまま展開図になるように取り込んだりして、真ん中に半外部のような空間をつくっています。

再春館製薬女子寮
再春館製薬女子寮 - 平面図
«前のページへ最初のページへ次のページへ»