アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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私の建築手法
板垣 元彬 - 和風の空間と手法
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東西アスファルト事業協同組合講演会

和風の空間と手法

板垣 元彬MOTOYOSHI ITAGAKI


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はじめに

ご紹介いただきました、板垣でございます。

初めに、和風について私が考えていることや、感じていることなど少し話をして、その後で作品のスライドを見ていただくことにいたします。

最初に「和風とは何か」ということから話を始めるべきかと思いますが、私の場合は、ある程度伝統的な和風に則って仕事をしていますので、いわゆる和風というぐらいの気楽な定義づけでご理解いただきたいと思います。

現代の和風建築は多様な展開を見せており、和風建築の歴史の中でも注目すべき時代になるのではないかと思います。その現代の和風建築に大きな影響を与えているものは、数寄屋とか数寄屋風書院建築と呼ばれる、いまから数百年前に誕生した建築だろうと思います。

草庵の茶室とか数寄屋風書院建築の誕生はどちらが先かは微妙な点があるようですが、これらの建築の流れが今日の和風建築に連なるものであると思います。江戸時代から数えても四百年、室町時代中期あたりまで遡れば、ざっと五百年ぐらいになります。あるいは、その芽生えはもう少し古い時代まで遡るのではないかと想像したくなります。その間、数寄屋という言葉と建築がさまざまに変化しながら今日にいたっています。

しかし、その数寄屋も建築の世界では主流になったことはありません。おそらく今後もそのような状態で行き続けることと思います。こうした流れは他の様式の建築には見られない現象です。考えてみれば不思議な生命力です。一見、頼りなく見えるデザインの数寄屋のどこに、そんな生命力が潜んでいるのか知りたいというのも、私の数寄屋についての関心の一つです。

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