アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

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私の建築手法
槇 文彦 - 建築空間と物質性について
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東西アスファルト事業協同組合講演会

建築空間と物質性について

槇 文彦FUMIHIKO MAKI


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岩崎美術館/沖縄海洋博記念水族館
岩崎美術館
岩崎美術館
『岩崎美術館』

*もうひとつは鹿児島の南端・指宿にある『岩崎美術館』です。ここは空気が汚れていないせいか、潮風が強いところであるにもかかわらず、コンクリートはかなりいい状態で保たれております。ここで使われていますコンクリートは、土木で使うコンクリートのように男性的でなく、かなり女性的というか、少しやさしい表現になっています。ここではスチールのクロスを象徴的に使っているのですが、こういうような形態と、打放しコンクリートの間のある種のアンサンブルを、意図しております。ですから鉄とコンクリートという、次第に複合した要素の発信するメッセージの組合せといいますか、そういうものに対して興味が現われ始めた建物です。

沖縄海洋博記念水族館
沖縄海洋博記念水族館
『豊田講堂』『立正大学』

*しかし一方、コンクリートはいろいろなかたちでメッセージを伝えることができます。1975年に沖縄海洋博の政府館のひとつとしてつくられました『沖縄海洋博記念水族館』のアーケードの部分です。半経2.5メートルの薄いPC版を縦方向・横方向に緯み合わせて、自由に空間をつくっています。これはプレキャストによって初めてつくられ得る空間で、現場打ちでやろうといってもできるようなものではありません。鉄板の型枠を使っていますのでかなり平滑な面を持っていますが、非常に薄くできております。そのようなことから、コンクリートとはいいながら、もう少し面性の強い、ちょっと違ったマチエールおよびそれがつくり出す空間の質を持っていると思います。

沖縄海洋博記念水族館 1975
沖縄海洋博記念水族館 1975
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