アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

マークアップリンク
トップ
私の建築手法
山本理顕 - 「地域社会圏」という考え方
隣家と屋上を共有する住宅
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986

2009 東西アスファルト事業協同組合講演会

「地域社会圏」という考え方

山本理顕RIKEN YAMAMOTO


«前のページへ最初のページへ次のページへ»
隣家と屋上を共有する住宅
ガルダイヤの集落
ガルダイヤの集落

住宅の中庭
住宅の中庭

私は、25、6年前に大学院を出た後、原広司さんと一緒に世界中を回つて10年近く集落の調査をしていました。ガルダイヤは最初の調査の時に訪問した集落です。ガルダイヤは既に建築家にとつては有名な場所になつているので、ご存じの方もたくさんいらっしゃると思います。アルジェリアのサハラ砂漠の真ん中、アトラス山脈を越えて10時間ほど車で走つた所にあるオアシスです。

谷底の丘の一番高い場所にミナレットのあるモスクがあり、その周りに住宅があります。この谷底では13年に一度だけ、洪水のように水が流れるそうです。周辺はとても肥沃な土地になつていて、ナツメヤシやオリーブが栽培されています。砂漠を行く通商の旅人たちの中継点で、大きな市場があります。

モスクの周辺は迷つてしまいそうなほどに細い路地が張り巡らされています。路地を形成している住宅はロの字の形をしたプランになつていて、外に対して開じられた中庭があります。

この住宅でおもしろいのは、屋上が隣同士でくっついていることです。だから屋上は共有されています。夏の夜は暑いので、屋上に布団を敷いて眠ったりするのですが住宅が屋上で繋がると、住宅同士の境界が完全になくなってしまいます。ここに住んでいる人たちにとっては、完全なひとつのコミュニティができ上がっているわけです。その一方で、外来者に対しては非常に閉鎖的につくられています。

このように、私が訪問しておもしろかった集落をいくつかお見せしようと思います。

«前のページへ最初のページへ次のページへ»