アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
人間が自然物を住みこなすという考え方で建築がつくれないかと試みたひとつの事例として、「sarugaku(2007年)」という代官山にある商業施設をつくりました。延床面積が150平方メートル程度の商業ビルを、小さな山のようなボリュームで6棟に分棟配置することで、その間に谷のような外部空間ができ、都市の中に生き生きとしたシーンを生むのではないか、「からまりしろ」になるのではないかと考えました。先にご紹介したプロジェクトは、冒頭の昆布のダイアグラムで言うと、ひとつの昆布をどのようにつくるかということに注力して取り組んでいたのですが、「sarugaku」あたりから、単に昆布ひとつをつくるだけでなくもう少し複合的に、海底の岩があり、昆布があり、卵がありというような、重層構造そのものを建築がつくっている状態を設計できないかと考えるようになりました。
「sarugaku」俯瞰
「sarugaku」地下階段から見上げる
「sarugaku」店舗内部から外部を見る
「sarugaku」谷のような外部空間のドローイング
「sarugaku」2階平面
「sarugaku」断面パース