アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

トップ
私の建築手法
槇 文彦 - 豊かな空間構成を目指して
アガ・カーン ミュージアム
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986

2019 東西アスファルト事業協同組合講演会

豊かな空間構成を目指して

槇 文彦FUMIHIKO MAKI


«前のページへ最初のページへ次のページへ»
アガ・カーン ミュージアム
「SPIRAL」外観

外観

カナダのトロント郊外につくった「アガ・カーン ミュージアム(2014年)」です。コレクションを所有するアガ・カーン氏は、イスラム教のイズマイリ派の教祖です。2015年に亡くなったインドの建築家のチャールズ・コレア(1930〜2015年)がつくった「イズマイリ・センター(2014年)」の計画の指揮もとられました。「アガ・カーン ミュージアム」では、光のさまざまな作用がつくり出す美しさと神秘性を持った空間を目指しました。そこで外装は、光の陰影をはっきり映し出すために、2年かけて探したブラジル産のマルガリータを採用し、表面をサンドブラスト仕上げとし白さを増しました。設計に際して、アガ・カーン氏から5ページの手紙をもらいました。彼は手紙の中で「外形はあなたの好きなようにしていいけれど、中はイスラムの雰囲気がある場所にしてほしい」と要望されました。そこで建物の真ん中に設けたコートヤードの床やそれを囲むガラスにイスラムの幾何学模様をモチーフとしたパターンを施しました。このコートヤードではパフォーマンスや屋外エキシビションなどさまざまな催しが行われていますが、特に面白いのは、時どき結婚式を行っているところです。イスラムでは、モスクを結婚式で使ってはいけないという規則がありますが、ここはモスクではないので、イスラム的な空間の中で結婚式を行うことができます。やはり建築というのは人びとに楽しんでもらわなければなりません。パブリックな建築ならばなおさらです。この建物は2層ですが、コートヤードの他にも、その周りのギャラリー、ホワイエ、レストラン、子どもの教室などさまざまな場所があります。

「アガ・カーン ミュージアム」コートヤード

コートヤード

「アガ・カーン ミュージアム」オーディトリウム

オーディトリウム

「アガ・カーン ミュージアム」1階展示室

1階展示室

「アガ・カーン ミュージアム」ロビー

ロビー

「アガ・カーン ミュージアム」螺旋階段

螺旋階段

「アガ・カーン ミュージアム」2階平面

2階平面

「アガ・カーン ミュージアム」1階平面

1階平面

「アガ・カーン ミュージアム」断面

断面


«前のページへ最初のページへ次のページへ»