アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合

東西アスファルト事業協同組合講演録より 私の建築手法

マークアップリンク
トップ
私の建築手法
坂 茂 - 作品づくりと社会貢献の両立をめざして
災害支援のきっかけ
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986

2012 東西アスファルト事業協同組合講演会

作品づくりと社会貢献の両立をめざして

坂 茂SHIGERU BAN


«前のページへ最初のページへ次のページへ»
災害支援のきっかけ

なぜ災害支援を始めたかというと、建築家になってみて、そのプロフェッション、専門性に疑問を感じるところがあったからです。お金持ちの住宅を建て、行政の仕事をする。歴史的に見ても建築家の役割というのは同じです。貴族の館をつくり、宗教団体のための施設をつくる。つまり、特権階級が持つ財力や権力、政治力といった目に見えないものを視覚化するために、建築家が雇われてモニュメンタルな建築をつくってきたのです。そんなことがだんだん分かってきて、もっと建築家は市民の役に立つことをすべきではないかと思い、災害支援ボランティアの仕事を始めました。

自然災害といっても、ほとんどが人為的な災害だと言ってよいと思います。地震自体で人が死ぬのではなく、地震によって壊れた建物の下敷きになって人が死ぬわけですから、ある意味で建築家の責任でもあります。それにもかかわらず、被災地に仮設住宅という建築をつくる時に、現場には建築家はほとんどいません。そこで、そういう現場にわれわれ建築家が行くことによって、少しでもよいものができるのではないかと思いました。これまで積み重ねてきた自分の経験を、もう少し社会のため、あるいは災害で家を失った人たちのために役立てたいと思って、災害支援を続けています。

«前のページへ最初のページへ次のページへ»