アスファルト防水のエキスパート 東西アスファルト事業協同組合
1990年に小田原市の市制50周年の仮設のイベントホールの設計依頼があり計画した「小田原パビリオン(1990年)」です。紙管を使おうと考えましたが、コンクリートや鉄といった一般的な構造材以外の材料を建築の構造に使うには、建設大臣認定というものを取る必要がありました。結局、この時は鉄骨の柱とスペースフレームをつくり、風圧のみ受ける内外壁材に紙管を使いました。全部で330本、長さ8メートル、直径55センチメートル、厚みは15ミリメートルの中空の紙管です。一部、太い紙管がありますが、中はトイレになっています。いざトイレットペーパーがなくなってしまった時でも、紙管の内壁をむしって急場をしのげるようになっています(笑)。
「小田原パビリオン」全景
アクソノメトリック